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ミヅキ
来る人がほっとする地域の薬局
薬局は病院と同じように人々の生活の中で欠かせない店です。地域の人々が安心して通えるような店舗デザインにすることが成功のポイント。いくつかの事例を写真を交えながら解説していくので、出店の参考にしてください。

シンプルで温かい雰囲気をもつ空間
クラフトバンク株式会社は東京・大阪に拠点を置く店舗空間づくり専門の会社です。企画・デザイン・設計・施工をトータルでサポートし、本気で店舗開業したい人を応援しています。こちらは東京足立区の「オゾン薬局」で、クラフトバンクは店舗デザインを担当しました。
近隣の人が安心して薬局を利用できるよう、わかりやすい導線設計とシンプルで温かい雰囲気をもつ空間に仕上がっています。元気なオレンジカラーがアクセントのベンチソファは、お年寄りや体調が悪い方でも気分よく座ってお話を伺える場所。明るくかわいい薬局は子どもから大人まで気軽に入ることができる親しみやすさがあります。
商品を見つけやすい陳列棚を設置し、どこからでも何があるかをわかりやすくした設計です。必要な商品を探しやすく手に取りやすい環境で、薬剤師とカウンターで相談することも容易にできます。

システム什器による専用調剤棚を設置
フジタカは全国に拠点を持ち大型商業施設から個人経営の飲食店、雑貨店、診療所、商店街など様々な業種の店舗を手がけています。企画・デザインも行い、立地やターゲットに応じた設計・建築・施工をトータルで提案することができる会社。こちらは大阪府東大阪市の「サカイ薬局」で、近隣にクリニックが増えたため「より幅広い処方せん対応に合わせた薬局への店舗リフォーム」というリクエストでした。
これまでの調剤台に加えてシステム什器による専用調剤棚を設置しました。これによりこれまでより幅広いクリニックに対応することができ、薬局を訪れる人の数も増えています。地域の安心を引き受ける大切な役割を持った調剤薬局。東大阪市の住民に親しまれる「かかりつけ薬局」として、シンプル且つ入りやすさのある店舗デザインです。
他店舗と差別化を図るうえで、コンセプトを決めることは必要不可欠です。
薬局といえば、昔は10坪程度の空間に薬品がびっしりと並んでいるイメージが強い傾向がありましたが、カフェやサロンと見分けがつかないほどキレイな内装の薬局やドラッグストアが増えています。
だからこそ、デザインにこだわるのはもちろん、差別化を図るコンセプト設定が重要になってくるのです。温かみのあるアットホームな薬局を目指すのか、近代的かつスタイリッシュなドラッグストアを目指すのかなど、コンセプトによって店舗に踏襲すべきデザインは変わってきます。事前にきちんとブレないコンセプトを決めておきましょう。
薬局やドラッグストアは連日多くの人が集まるため、よりたくさんの人にリラックスしてもらえる動線・環境づくりを意識することが大切です。また、調剤の時間を短縮できる効率的な動線を実現すれば、疲れた患者さんや具合の悪い患者さんの待ち時間を少しでも短くできます。
患者さんによっては数か月分の処方もあるので、服薬指導を行いやすいゆったりとした空間を確保できると、なお良いでしょう。
ドラッグストアや薬局は患者さんとのコミュニケーションが必ず発生する場所。常におもてなしの心を意識することが成功の秘訣です。単純に処方箋を渡す場所とならないように気を付けましょう。近年は、おしゃれな内装のドラッグストア・薬局が増えていますが、ただおしゃれなら良いというわけではありません。誰もが入りやすい雰囲気か、くつろぎやすい空間になっているか、カウンターの高さや待合室の椅子は患者さんにとって負担にならないかなど、患者さんに寄り添いながらデザインすることが大切です。
従来では見たことのない斬新なデザインを採用して、数あるドラッグストア・薬局の中から人目につきやすくするのもひとつの手ですが、「入りづらい」「落ち着かない」と感じられては元も子もありません。
ドラッグストア・薬局では身体に影響を与える薬品を取り扱うため、アパレル系の店舗や飲食店などと比べてさまざまな制限が設けられています。内装制限は国で定められているものなので遵守しましょう。規定を満たさないとドラッグストア・薬局は開業できません。
国の定める内装制限の内容としては、「天井および床は板張り・コンクリート、もしくはこれらに準ずるものであること」「医薬品は通常陳列とすること」などが挙げられます。また、自治体で個別の内装制限を設けていることもあるため、あらかじめ保健所で確認しておきましょう。
内装制限には照明についての規定もあります。医薬品の中には誤って飲んでしまうと、命を落とす危険性があるものも存在するため、薬の見間違えや渡し間違えないように明るさが決められているのです。
国の照明基準は、薬を交付するスペースの照明は60lux以上、調剤台の上は120lux以上とされています。また、JIS(日本産業規格)における薬局の照明基準は500lux程度です。トラブルを避けるためにも、基準値以上の明るい照明を採用することをおすすめします。
一見、事務所の場所は関係ないように見えますが、店舗デザイン会社はともに店舗を繁盛へ導くビジネスパートナーなので、密な連携を取ることが必須となります。
以下のコンテンツでは、各都市に拠点があるデザイン会社から、繁盛をさせるための様々な視点でおすすめのデザイン会社をプレゼンしています。
4人の調査団のプレゼンを見て、共感できるパートナー選定の視点を選んでみてください。
利用客にとって選択肢の多い土壌のためか、飲食や小売などの専門店においては、その地域に有名店ができると、近い業態の店舗が集まって専門店の集積地のような形となることもあります。
このような立地の見分け方、その市場において勝ち抜く戦略を持つ店舗が繁盛につながるのです。
コロナの収束によって、次第に活気を取り戻していくでしょう。古代の文化と現代のカルチャーの両方に魅力を持つ大阪は、地元住民から外国人観光客まで多様なニーズに埋もれています。
そんな中、案外共通しているのは結局「安くてええもん」なのかもしれません…。