居抜き物件の店舗デザイン

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前の店舗の内装や設備が残っている居抜き物件は、安い費用でお店を開業できるのが魅力です。

ここでは、居抜き物件で開業するなら内装を変えるべきなのかどうか知りたい方に向けて、内装にほとんど手を加えないケースと内装を大きく変えるケースのそれぞれのメリットについて解説します。また、業種別の費用相場についてもまとめてみました。

居抜き物件の内装をそのまま使うメリット

居抜き物件の内装や客層レイアウトを大きく変えずに使うことで、とにかく早く開業したいというニーズを叶えることができます。設備をはじめ、食器や備品などが揃っている物件であれば看板の店名の変更やメニュー・ショップカードの作成といった最小限の工程で済み、物件契約から1~2週間で開業することも可能です。

また、食器や備品が揃っている居抜き物件なら初期費用を大きく抑えることができ、その分を運転資金にまわせるのも嬉しいポイント。内装は大きく変えずに使うにしても、せっかく開業するならオリジナリティを出したいという場合は、観葉植物や小物、雑貨などでこだわりを演出するのがおすすめです。

居抜き物件の内装を変えるメリット

「前の店舗のイメージを変えたい」「前の店舗の内装が自分の店のコンセプトと合ってない」といった場合は、居抜き物件の内装やレイアウトを大きく変えることで思い描いている店舗を実現しやすくなります。飲食店だと厨房設備などはそのまま使えば、内装やレイアウトを大きく変えたとしてもスケルトンから作り直すよりコストを抑えられる可能性があります。

ただし、内装やレイアウトにこだわりすぎると、開業までに時間がかかったり予算オーバーになったりするので要注意。内装やレイアウトを変えたいのであればスケジュールや予算を事前にしっかり決めておき、時間と予算に見合った範囲での変更に留めておきましょう。

居抜き物件で開業するなら、内装は変えるべき?

費用をできるかぎり抑えたい、または前の店舗の内装やインテリアが新店舗のコンセプトと合うのであれば、内装を大きく変える必要はありません。ただ、「前に営業していた店舗の評判が悪かったからイメージを一新したい」「前の店舗のデザインだと新店舗のコンセプトに合わない」「設備が古くて作業効率が落ちる」などの場合は、内装を変えたほうがメリットは大きいと言えるでしょう。

居抜き物件の店舗デザイン・内装工事のポイント

居抜き物件に残された設備を利用するには、「造作譲渡料」がかかります。造作譲渡料は設備の性能や使用年数で設定されるわけではなく、物件の持つ立地や集客力といった価値によって決まるのが特徴です。そのため、立地が良い物件だと設備や内装に問題があっても、高額な造作譲渡料を求められる可能性があります。

設備や内装に手を加える場合は支払った造作譲渡料が無駄になってしまうため、工事のコストダウンを図るなら内見の時点でメリットの大きい物件かどうかを判断することが大切です。

また、居抜き物件でオリジナリティや機能性のある店舗デザインにするなら、アイディアに優れた内装工事が必要になります。どの設備をそのままにして、どこに手を加えれば理想の店舗に仕上がるのかを考えることが重要になるものの、工事に詳しくないとなかなか良いアイディアは出ないもの。そこで頼りになるのが店舗デザイン会社です。

クライアントと一緒になって店舗デザインや内装工事を考えてくれる会社なら、既存の設備を生かしながらお店の個性や機能性を追求したアイディアを期待できます。

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居抜き物件の店舗デザイン・内装工事の費用相場

飲食店の場合

居抜き物件で飲食店を開業する場合、内装工事費用の目安は坪単価30万~60万円程度。20坪の店舗であれば、600万~1,200万円程度の費用が必要になります。イチから工事が必要なスケルトン物件の改装費用の目安が坪単価40万~80万円、20坪なら80万~1,600万円程度かかることからも、居抜き物件のほうがコストを抑えられるのは明らかです。

また、飲食店は提供しているサービスによって必要な設備が異なるため、店舗の種類で費用相場も変わってきます。たとえばドリンクメニューがメインのカフェの場合、必要な厨房機器が少なく、ガスや水道工事などにかかる費用を抑えられるので、飲食店のなかでも坪単価の相場が30万~50万円と低め。レストランも居抜き物件の設備を活用すれば、坪単価30万~50万円に抑えることが可能です。

焼き肉店だと給排気設備や空調設備に費用がかかるため、坪単価は40万~60万円と高い傾向にあり。和食店は和の雰囲気の演出としてインテリアや床材にこだわる場合、坪単価は30万~60万円と高くなります。

小売店の場合

小売店は飲食店のように大がかりな給排水設備や電気・ガス設備は必要ないため、従業員用のトイレや簡易的な給湯室などは前の店舗の設備をそのまま使用することで費用を抑えられます。たとえば、8~12坪の居抜き物件で小規模の小売店を開業する場合の費用相場は200万~300万円前後。状態が良い居抜き物件で壁材やインテリア家具などをそのまま使用できるのであれば、費用をさらに抑えることも可能です。

そのほかにも、商店街のレンタルスペースなどを利用する方法もあり。内外装の改修はできないものの、期間限定の出店や予算をとにかく抑えたいケースに適しています。

エステサロンや美容室の場合

エステサロンや美容院は用意しなければいけない設備が多く、コンセントの設置や水回りの工事も必要になるので、スケルトン物件の坪単価は40万~70万円(機器は別途)と高額になる傾向にあります。居抜き物件のもともとある設備を活用するのであれば、坪単価を15万~30万円程度に抑えることが可能です。

ただし、お手洗いや、美容院の場合はシャンプー台など水回りの位置を変更すると、配管の位置を変えることになるので、新装の内装工事と同じぐらいのコストがかかります。工事費用のコスト削減を図るなら、もともとの配置を生かした店舗レイアウトを検討しましょう。

クリニック・病院の場合

クリニックや病院をスケルトン物件で新装する場合、内装工事の費用相場は20坪くらいの物件だと坪単価20万~30万円(機器は別途)になります。飲食店や美容室ほど設備工事にお金がかからず、クリニックや病院の顔となる看板にお金をかけるケースが多いのが特徴です。

居抜き物件でもともとある設備を使って開業するなら、20坪程度の規模で坪単価は10万~15万円程度。エステサロンや美容室と同様に水回りの位置を変更する場合は、新装の内装工事と変わらない費用がかかってしまいます。そのため、工事費用を抑えるなら、もともとの位置を生かしたレイアウトを検討するのがおすすめです。

オフィス・事務所の場合

居抜き物件の設備を使ってオフィス・事務所を開業する場合、20坪程度の規模なら坪単価10万~20万円で工事可能です。ただし、使用できるコンセントの数や電気容量が少ない物件だと、ビジネスに適した機能性を持たせるために追加の電気工事が必要になるケースもあります。

また、使い勝手の悪さで追加の内装工事を行なう場合もあり、新装の内装工事とあまり変わらない、もしくはスケルトン物件のほうが安く済んだというケースもあり得るので、注意が必要です。

居抜き物件の内装工事費用を抑えられるというメリットは、あくまでも設備をそのまま使うことを前提としたもの。そのため、追加の工事が必要にならないかを確認したうえで、物件を検討することが重要です。

店舗デザインにかかる
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居抜き物件の店舗デザイン事例

既存天井への+αでオフィスから開放的なヘアサロンへ

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:ChronoBa DESIGN
https://www.chronoba.com/works/1105.html

もともとは印刷会社だった居抜き物件を、オーナーからの希望に合わせて西海岸風のヘアサロンにデザインした事例です。既存の天井を解体して高さをつくりだしたことで、海辺にいるような心地よい開放感を演出。また、スタイリングスペースの天井部分に設置されたパーゴラが空間の見せ場となっており、個室のような特別感のある空間づくりに一役買っています。

狭小店舗にゆとりを生み出す工夫が光るデザイン

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:ChronoBa DESIGN
https://www.chronoba.com/works/920.html

7.9坪の居抜き物件をゆとりのあるヘアサロンに演出するために、ところどころに間接照明を用いて陰影による広がりや高さをつくりだしています。また、鏡に空間が映し出されることで奥行き感を演出できる点に注目し、店内のミラーには天井から足元まである大きなものを採用。そのほかにもオリジナルの什器を黒フレームのついたデザインにすることで、空間を引き締める工夫がされています。

既存内装の取捨選択で完成したイタリアンレストラン

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:IDEAL
https://ideal-shop.jp/works/2018/07/30/5365/

和食店として使われていた居抜き物件を、イタリアンレストランへ改装した事例。もともとの内装をそのまま使うところと新しく変えるところを何度も話し合い、完成した店舗デザインとのこと。全体の内装は明るく・シンプル・爽快感のある空間に仕上げているほか、裸電球のペンダントライトが温かみのある空間を演出しています。

居抜き物件のメリットを最大限生かしたオフィスデザイン

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:株式会社ワーク
https://www.work-design.co.jp/showcase/485

会議・商談場所として使われていたオフィスを、新しいオフィスとして改装した事例。もともとのモノクロのコントラストを取り入れたスタイリッシュな内装が新しいオフィスのイメージとマッチしていたことから、手を加えたのは部分的な内装アレンジのみ。そのため、オフィス装飾のコストは抑えながらも、居心地の良い空間へと仕上がっています。

焼き鳥屋とは思えないアメリカンポップな店舗

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:らくデザイン
https://raku-design.com/works/焼鳥かなざわ /

カフェだった店舗を焼き鳥屋として居抜き改装しているためか、一般的な焼き鳥屋とは趣が異なる内装にデザインされています。空色のようなティファニーブルーを意識した壁にはLIFE誌の切り抜きやポスターパネルが飾られ、アメリカンポップな空間を演出。楽しく賑やかな内装デザインに合わせて、メニューも若い世代やファミリー向けになっています。

内装の変更で明るく落ち着いたモダン和風の店舗を演出

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:森田空間設計
https://www.mmorita-design.com/改装-居抜き-ビフォーアフター実績/other/

和食店だった店舗のファサードを一新し、店内は厨房部分をそのままに客席部分の改装を施した飲食店の事例です。以前は黒い壁で暗い雰囲気だった店内が、塗り壁とナチュラルな木材を使った内装に変更したことで明るく落ち着いた空間へと生まれ変わりました。また、外国人観光客の集客を狙うために、アクセントとして古建具を飾り、モダン和風な雰囲気を演出しています。

既存設備の利用で初期投資を削減

居抜き物件の店舗デザイン事例
引用元:アースライン
https://earth-line.co.jp/都内英会話カフェ|オーナー様/

バーだった居抜き物件を、英会話カフェへと改装した事例です。シンクやトイレ、空調などの設備はもともとあったものを使用し、初期投資を抑えることに成功。また、既存の床材をできれば生かしたいというオーナーの要望に応えるために、状態の悪かった木材をキレイに加工して利用しています。

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