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ヨシノ
毎日通いたくなるスーパーマーケット
繁盛する店舗デザイン・スーパーマーケットの事例を紹介します。食品売り場を中心とした店舗は、近隣の幅広い年代のお客様が毎日のように通う場所。店舗が成功するには、内装デザインも地域の人々が居心地の良い空間にすることが大切です。

安心感を与えるインテリア
HELLO!!FRIENDS(ハローフレンズ)は、愛知県刈谷市にある愛知中央生活協同組合初の食品スーパーマーケットとして誕生しました。木目調の安心感を与えるインテリアで、リラックスした雰囲気の中ゆっくりと買い物ができます。町屋通りのような店舗イメージは、もと刈谷城の城下町として栄えた地域にふさわしい演出。
庇のような天井は店内に居ながら屋外の雰囲気を作り出し、開放感のある売り場空間を造っています。時間帯により変化する間接照明はまるで外にいるかのよう。コープ商品・地場商品を生かした地域密着型の店づくりで、近隣のお客様が利用しやすいスーパーマーケットです。

新しさの中に懐かしさを感じられるデザイン
愛知県名古屋市にある「テラッセ納屋橋」は、名古屋駅と栄の中間に開業した複合商業施設。大型スーパーマーケットのほか、多くの専門店やファストフード店もある交流拠点として賑わっています。スペースはデザイン・設計・施工を担当し、「商・医・職・住」が共存する新しいライフスタイルを目指しました。
新しい施設ですが、納屋橋の歴史と懐かしさを感じられるデザインを心がけました。ブラウンを基調に落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと買い物ができます。
デザインは全国に支店があるデザイン会社「space」です。1948年創業で、初期はガラス商という歴史があります。商空間を総合的にプロデュースする専門家集団で、店舗空間を創造し形にするだけでなく、利用する人々を心地よくする空間を目指しています。

八尾でなければ表現できない空間
「アリオ八尾」は大阪府八尾市にある2006年にオープンした地域一番のショッピングセンターです。今回のリニューアルで何度も現地に足を運び、地元の人々から八尾独自の産業・歴史・文化を学びました。
地域とともに作り出した場は八尾でなければ表現できない空間。新たな歴史を刻む施設として本物にこだわり、開放感と親しみやすさも合わさるポップなスーパーマーケットに仕上がっています。
スーパーの陳列では、お客さんにより多くの商品を購入してもらうために数々の心理テクニックが使われています。一般的には、必要ないものまで買わされそうになると不快感を覚えるのが当たり前。ですが、スーパーの陳列にはお客さんが無意識に買ってしまう、心理テクニックが隠れているのです。
店舗デザイン・レイアウトを考える際のポイントは、何といっても商品の買いやすさ。お客さんがストレスを感じずに買い物ができるかどうかが重要です。
スーパーで買い物をしていると、商品が反時計回りに陳列されていることに気付く人もいるかもしれません。反時計回りの動線は、お客さんの購入意欲を高めるのに一役買っています。これには、日本人の多くが右利きであることと関係しています。反時計回りに商品を陳列すると、商品と効き手の距離が近くなりつい手を伸ばしてしまうのです。
スーパーでは入口付近に野菜・魚・肉などを陳列し、乳製品などはレジ付近に陳列されているのも、購入意欲を促しています。
お肉の盛り合わせや鶏もも肉といった精肉コーナー付近には、焼肉のタレやから揚げ粉を置いているのを見かけませんか?野菜コーナーには、寒い季節に鍋つゆを一緒に陳列することも。これらは、スーパーの店舗デザイン・レイアウトで採用される代表的なテクニックです。
「クロスMD」と呼ばれるテクニックで、メイン商品の近くに関連商品を置くことで広い店内を歩き回らずにピックアップできます。必要なものが揃うのでお客さんの手間が省けるのと同時に、自然と買い上げ点数を増やすことができる技法です。
レジ横の陳列棚は「ついで買い」にぴったりなスペース。レジに並んでいる間に、レジの横に陳列されたガムやお菓子、乾電池、ゴミ袋などについ手を伸ばす人も多いでしょう。ガムや乾電池はサイズが小さく、いっぱいになった買い物カゴにも入るうえ、価格も安いので「余計な買い物をした」と後悔しにくいという性質があります。
指定ゴミ袋をはじめとする消耗品なら、「丁度切らしていた」「買っても損はない」という気持ちで購入につながるのです。
近年、多くのスーパーは「毎日の食事に使う食材をスムーズかつスピーディーに買う場所」としてだけではなく、商品ディスプレイを楽しみながらじっくりと買い物してもらうことを重視するようになりました。
スポットライトを浴びたフルーツや野菜、季節感やイベントに沿った店内の飾りつけなど、お洒落な生活をイメージさせる陳列が、お客さんの購入意欲をグッと高めます。同系色の商品には差し色を挟むなど、フックとなる配色の工夫もポイントです。
一見、事務所の場所は関係ないように見えますが、店舗デザイン会社はともに店舗を繁盛へ導くビジネスパートナーなので、密な連携を取ることが必須となります。
以下のコンテンツでは、各都市に拠点があるデザイン会社から、繁盛をさせるための様々な視点でおすすめのデザイン会社をプレゼンしています。
4人の調査団のプレゼンを見て、共感できるパートナー選定の視点を選んでみてください。
利用客にとって選択肢の多い土壌のためか、飲食や小売などの専門店においては、その地域に有名店ができると、近い業態の店舗が集まって専門店の集積地のような形となることもあります。
このような立地の見分け方、その市場において勝ち抜く戦略を持つ店舗が繁盛につながるのです。
コロナの収束によって、次第に活気を取り戻していくでしょう。古代の文化と現代のカルチャーの両方に魅力を持つ大阪は、地元住民から外国人観光客まで多様なニーズに埋もれています。
そんな中、案外共通しているのは結局「安くてええもん」なのかもしれません…。