公開日: |更新日:
マツダ
統一感と個性の両立
休日に多くの人で賑わう大型ショッピングセンターは、多くの店舗が集まるだけでなく地域の交流拠点でもあります。テナントの空間デザインは、建物全体での統一感を出しながら多くの店舗に埋もれないように個性を出すことがポイントです。

ナチュラルな木で統一
フロア全体がナチュラルな木で統一されている心地よい大型商業施設。その一角のファッション・雑貨の店舗です。什器もフロアと同じ色調の木材を使用しており、シンプルなレイアウトで誰もが気軽に入りやすい店舗です。
デザインは大阪のデザイン会社「デフデザインオフィス」。大規模から小規模まであらゆる店舗のデザインを手掛けます。企画・設計・施工までトータルの店舗づくりを行い、繁盛する空間を提供しています。

混雑する時間帯もストレスフリーな店舗
通路を広く取ったレイアウトになっています。混雑する曜日・時間帯でもお客さんにゆっくり商品を見てもらうことが可能。レジ周りのスペースを広く取っているため混雑を避けることができます。

カラフルな内装
ポップなカラーが印象的なキッチン用品・生活雑貨の店舗です。壁・天井・陳列台をホワイトカラーに統一しているため、カラフルな色がより印象的に映ります。広い通路で人が多くてもゆっくり見て回ることができるレイアウトです。

独特なマスタープランに合わせた設計
千葉県成田にあるイオンモールのエスニック&アジアンショップ「チチカカ」。個性的でカラフルなカジュアルファッション衣類・雑貨が揃います。通る人から目につきやすいようにディスプレイ棚を前面に配置しています。
デザインしたのは東京のデザイン会社「アディスミューズ」。“人を惹きつけるデザイン”を追求し、設計から施工までをトータルプロデュースすることが可能です。店舗内装だけでなく、イベント・什器・マネキンのレンタルなど多様な商空間を提供しています。

フロア全体が明るくなる陳列
名古屋市にある東急ハンズ5Fの「-nature favori-」。コスメのお店なのでフロア全体が明るくなるよう、陳列棚に照明を取り付けました。化粧コーナーのサークルミラーが空間のアクセントに。ナチュラルグレイッシュな木目は、緑の多い商品にぴったりのおしゃれなカラーです。
デザインを手がけたのは、名古屋市を中心に全国で活動する建築設計事務所「クリエイトスペース」。店舗のデザイン・設計から施工、ロゴデザインやサイン計画までをトータルで提案しています。

気軽に入店しやすい導線設計
福岡県糟屋郡糟屋町にあるイオンモール福岡ストア内の雑貨ショップ「Flying Tiger Copenhagen 」。店舗はホワイトを基調にしたシンプルで清潔感のある印象です。ラックランドは内装と設備を担当しました。陳列棚を奥に配置することで、通路から気軽に入店しやすいという効果も。
デザインを提供した「ラックランド」は、「設備」「内装」「建築」「厨房」「冷蔵設備」の事業を展開する空間プロデュースの専門家集団。設備のメンテナンスからスタートし、「空間の企画制作会社」として、活躍の場が広がっています。
テナントはお客さんに店内に入ってもらわなければ商品の購入につながらないため、初めての人でも入りやすい入り口にすることが大切です。入店しやすい店舗デザインとしては、外から店内の様子やどんな商品が置いてあるのかを確認できるレイアウトをはじめ、店員と視線が合わないレジの位置や向きの配置、商品の価格が分かりやすいディスプレイなどを意識するのがポイント。
ただし、高級店やブランド店などは、ウィンドウショッピング目当ての一般客が入りにくい店舗デザインにあえてすることもあります。
お客さんがどれだけの商品を購入してくれるかは、店内の歩行距離に比例するとされています。そのため、繁盛する店舗デザインにするなら、店内に長く留まって商品をたくさん見てもらえるような回遊性の高いレイアウトを意識しましょう。
回遊性の高いレイアウトを考えるうえで基本となるのが、「左回りの法則」です。人間工学ではヒトは左回りを好む習性があると言われており、コンビニやスーパーでも店舗内の導線は左回りに計画されていることが多いとのこと。また、多くの人が右利きであることにも注目し、店の売りたい商品をお客さん手に取りやすいように右側の棚に並べるといった工夫をしている店舗もあります。
複数の店舗が入っている大型商業施設の場合、お客さんの目に止まって来店してもらうには店舗に入ってすぐ右側に目玉商品を配置するのも有効な仕掛けです。店舗面積の狭いテナントでも、要所にお客さんの興味を引くディスプレイやポップ広告などを配置したり、店内通路の両側に魅力ある売り場をつくったりすることで回遊性を高められます。
休日やセールなどで混雑する状況でも、お客さん同士やスタッフがぶつかり合わないようにするには、レジカウンターや座席を自然と列ができるように配置しましょう。
入り口からレジカウンターまで自然に列ができる人の流れをつくれば、お客さんも商品を持って並びやすくなり、販売機会の損失を回避できます。また、スタッフも案内に駆り出されずに済み、レジ作業に専念することでお客さんを待たせ過ぎない高い回転率を維持することが可能。
また、店舗内で人の流れを予測できるようになれば、少ないスタッフでも効率よく作業を行なえるので、人件費の削減にもつながるメリットがあります。
店舗には商品が売れやすい場所があり、「入り口からすぐ前の場所」「レジの前」「陳列の両端部分(エンド部分)」の3つ。陳列の両端部分が売れやすい理由としては、陳列端のコーナー部分では歩調がゆっくりになるので商品がお客さんの目に止まりやすいため。売上アップを狙うなら、各場所に合った商品配置を心がけましょう。
たとえば入り口前の部分であれば、お客さんを店内に誘うようなインパクトを与えるレイアウトや商品の配置が効果的。レジ前なら、低価格の商品を配置することで他の商品と合わせて購入してもらえる「ついで買い」を狙えます。商品が目につきやすい陳列端のコーナーにはおすすめ商品を配置し、手に取ってもらって購入へとつなげられるようにしましょう。
売上につながる陳列を意識する際は、お客さんの目線で見やすい高さに商品が配置されているかも重要です。
お客さんにとって最も見やすい高さをゴールデンラインと呼び、一般的には床上60cm~160cmの間を指します。人は目線以上に高いものに対して重圧感を覚えるとされており、ゴールデンラインより高く陳列すると手に取りにくい印象を与えてしまい、購入につながらない可能性があるので注意が必要です。
ただし、身長には個人差があるため、男性をターゲットにした商品であれば少し高めに設定するのがベター。目に入りやすいゴールデンラインにどの商品を配置するかで店の売上や利益が左右されやすいため、売りたい商品のターゲット層を考慮したお客様目線でのレイアウトの工夫が求められます。
テナントの内装を考える際、ディスプレイ什器を製作または既製品を使用するかで内装工事の費用が変わってきます。ディスプレイを製作する場合は職人が1つひとつを手作りする専門性の高い工事となるため、こだわりすぎると内装工事の費用だけで予算をオーバーしかねません。予算に余裕がない場合は、オーダーメイドにこだわらず既製品を賢く活用しましょう。
せっかくの販売機会を損失しないためにも、陳列する商品だけでなく、商品の在庫も確保しておく必要があります。ただし、バックヤードに在庫をしっかりと整理・管理できる広さがないと店頭の販売スペースを圧迫してしまうほか、お客さんからの在庫の問い合わせにスムーズに対応できない可能性も…。
販売機会の損失につながりかねないため、物件選びや内装を決める際は在庫を十分に確保・管理できる広さがあるかどうかも考えておく必要があります。
同じアパレルでも洋服と小物では陳列する方法がまったく変わってくるため、内装をデザインする際は販売する商品の種類や数をあらかじめ決めておくすることが大切です。商品に合っていない内装や陳列方法だと購買意欲を高められず、売上アップを狙えません。繁盛する店舗を目指すなら、お客さんの目線や心理まで細かく考えたレイアウトで購買を誘う工夫が必要になります。
そのためにも提供する商品の種類や数を事前に決めておき、売上につながる陳列が叶えられる内装デザインを検討しましょう。
店舗デザインを考える際、何よりも重視しなければいけないのは主役となる商品です。内装を考えているとどうしてもデザイン性にこだわりたくなりますが、デザインばかりが目立って商品が印象に残らなかったり目に入りにくかったりするのは優れたデザインと言えません。
平面図やパースなどのデザイン面だけで判断するのではなく、実際に店舗に商品が入ったときを想定したうえで売上につながるレイアウトになっているかを考えることが大切です。
一見、事務所の場所は関係ないように見えますが、店舗デザイン会社はともに店舗を繁盛へ導くビジネスパートナーなので、密な連携を取ることが必須となります。
以下のコンテンツでは、各都市に拠点があるデザイン会社から、繁盛をさせるための様々な視点でおすすめのデザイン会社をプレゼンしています。
4人の調査団のプレゼンを見て、共感できるパートナー選定の視点を選んでみてください。
利用客にとって選択肢の多い土壌のためか、飲食や小売などの専門店においては、その地域に有名店ができると、近い業態の店舗が集まって専門店の集積地のような形となることもあります。
このような立地の見分け方、その市場において勝ち抜く戦略を持つ店舗が繁盛につながるのです。
コロナの収束によって、次第に活気を取り戻していくでしょう。古代の文化と現代のカルチャーの両方に魅力を持つ大阪は、地元住民から外国人観光客まで多様なニーズに埋もれています。
そんな中、案外共通しているのは結局「安くてええもん」なのかもしれません…。